前回、税理士を選ぶために税理士を知ろうという記事を書かせていただきました。
税理士の年齢や、事務所の形態、税理士へのルートなど。
では、実際に税理士を選ぶ際にどのようなポイントで選べばいいのでしょうか。
最終的に自分に合う税理士選びは、「相性」になるでしょう。
「相性」で決めるまでの、探し方・チェックポイントをまとめました。
税理士の探し方
税理士の探し方は、色々な方法が存在します。
知人の紹介、税理士紹介会社・クラウド会計などの税理士紹介サービス、ネットで検索して見つけるなどといった方法があります。
知人の紹介
知人や友人などを介して税理士を紹介してもらうパターンです。
こちらのパターンが比較的多いのではないでしょうか。
紹介者が受けているサービスや料金を聞くことが出来ます。
紹介を出来るくらいの税理士なので、いい税理士でしょう。
ただ、紹介する側にとっていい税理士でも、紹介された側にとっていい税理士であるかどうかは実際に会って話してみないとわからないことも。
税理士紹介会社などが行う紹介サービス
税理士紹介専門にしているサイトで税理士を探すという方法もあります。
税理士紹介会社の仕組みは、
税理士を探している顧客と顧問先を探している税理士をマッチング・顧問契約をさせ、
税理士から顧問料の50%程度の手数料を売上としてもらうという仕組みになっています。
転職エージェントなどと似たようなサービスになっています。
税理士を探しているお客様にとっては、複数の税理士事務所を紹介してもらえるなどのメリットがあります。
ただし、本当に自分に合った税理士を紹介してくれているかどうかは、別です。
また、税理士事務所側は契約した年間顧問料の50%を紹介会社に支払う必要があります。
税理士事務所としての利益が出ないため、サービスの質を落とさざるを得ないといった状況になり報酬に見合ったサービスを提供できない場合も。
インターネットで検索(HPやブログ)
今では多くの税理士がHPやブログを開設しており、料金表やサービス、考え方などを発信しています。
時間はかかりますが、じっくりHPやブログを見てみることでその税理士の考え方などが分かります。
HPやブログを持っていない税理士もたくさんいます。
HPやブログを持っている、そして頻繁に更新しているようであればネットに強いといったことの判断材料にもなります。
色々な媒体を使って探してみる
知人が利用している税理士がいれば、紹介してもらう・その税理士のHPやブログを見てみる、
紹介会社を利用して複数の税理士を紹介してもらう、
自分が調べたキーワードを分かりやすく解説している税理士がいるか、など色々な媒体を利用して税理士を絞り込んでみましょう。
そして、自分に合いそうな税理士をいくつかピックアップして直接コンタクトを取ってみましょう。
チェックポイント
税理士を選ぶ際のチェックポイントはこちらです。
面談時や問い合わせ時など、確認してみましょう。
レスポンス
問い合わせの電話やメールを送ってからのレスポンスを確認してみましょう。
レスポンスは、仕事に対する取り組み方や、お客様に対する態度に現れます。
問い合わせをしてからどの程度で反応があるか、は大事なチェックポイントです。
問い合わせの案件によっては即答することが難しいこともありますが、その際にきちんと調べて折り返す旨を伝えたりすることは可能です。
レスポンスの良さ=ちゃんと向き合ってくれるかどうか、を判断ポイントになります。
税金に対する考え方、経営に関する考え方
税理士は、税金を計算するだけではありません。
税務相談や税務調査の立ち合い、経営のアドバイスも含め総合的にサポートを行います。
節税に対する考え方や、経営に対する考え方もチェックポイントです。
数字の説明だけでなく、提案まで行ってもらえるか、経営者と同じ目線で一緒に考え悩みアドバイスを行ってくれるかどうかも重要なポイントです。
税理士は経営を一緒にやっていくパートナーと考えて、HPやブログ、会ってみて考え方などを確認してみましょう。
料金・サービスが明確か
税理士事務所の料金体系・サービスは複雑なことがあります。
月額顧問料〇〇円+記帳代行料〇〇円+オプション〇〇円=年間合計〇〇円など。
HPにきちんと料金・サービスを明示しているか、打合せの際に提示してもらえるかチェックしてみましょう。
〇〇円~と記載してある場合でも、記帳代行などを全て足していくと他の事務所と変わらないといった場合も。
税理士に対してどのようなサービスをしてもらえるのか、どのようなサービスを望んでいるのかをしっかり伝え料金とサービスがマッチしているか確認しましょう。
年齢が近いか
年齢が近いかもチェックポイントになります。
今はHPやブログを持っている税理士も多いので、そこから年齢を確認することも出来るでしょう。
年齢が近いと考え方が似ていたりします。
IT化や効率化を考えているお客様が、電話やFAXを中心としている年配の税理士を顧問税理士としても、進みたい方向と逆走してしまうこともあります。
事務所の規模が近いか
ご自身と近い規模を選ぶようにしましょう。
将来上場を目指すことを視野に入れているのであれば上場等のノウハウを持っている大きい事務所を選ぶのがいいかもしれません。
ご自身の規模を同じような事務所を選ばれるとうまくいく行きやすいですね。
もっとも重要なのは、相性
税理士選びは、出来れば実際に会ってみることが一番です。
見た目や雰囲気で違うと思うこともありますし、実際に会ってみて直感でこの人だと思うこともあるでしょう。
また、直接会えないにしても、ブログやHPの記事から人柄の想像ができるかもしれません。
税理士の考え方とお客様の考え方は出来るだけ近いほうがうまくいきます。
税理士は、もちろん変更も可能ですが一度付き合いを始めると長い付き合いになります。
いい税理士であっても、気軽に相談できないといった場合は相性が良くないことも。
税金のこと、経営のことなど気軽に相談できる相性がいい税理士を選びましょう。
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まとめ
税理士の選び方のポイント、いかがでしたでしょうか。
税理士は全国に約76,000人。
自分に合った税理士選びの一つのポイントになれば幸いです。